量産大学生実験
Yが髪を切った。
なんかその辺に100万人くらいいそうな感じの量産大学生みたいな見た目になった。
(ハートのスタンプを何の抵抗もなく使える女の子になりたかった。合掌)
どうだろう。
そこそこかっこよくない?
ギリギリ坂口健太郎じゃない?
ちなみに1年前はこうだった。
味のあるオタクだ。
Yは見た目に無頓着なのでとうぜんこれは私の支配により起こった変化だ。
やったことはシンプル。
【実験名:男子大学生の平均値全部とったらどうなるのか?】
ようは、量産大学生がいかにも着てそうな服とか靴とか髪型とかを全部やったらどうなるのか?という壮大な実験である。
私がその辺の量産大学生みたいな男の見た目が好きなだけである。ごめん。
ファッションには多様性があり、趣味嗜好を持った人間に私の好みなどの勝手な理由で押し付けなどできない。
ましてや実験など出来ない。
しかし、Yの場合はどうか。
聞いてみた。
「服?着てればよくない?」
「髪?前髪のハゲ隠せればいいよ」
「靴?おれ家出ないしなぁ」
「え?選んでくれるの?めんどいから助かる」
服を着なければいけないということを知っていたのは意外だったし靴を履く気はあまりなさそうだが、ともかく常識の範囲ならむしろ喜んで受け入れるらしい。
これを受け、以下のことを行った。
①眉毛を剃る(また、それにあたって死ぬほど松坂桃李の写真と睨めっこする。照れる)
②髪を染めて切る(男子大学生、どんな色かも知らずにアッシュって言ってるイメージあるからアッシュにした)
③無地のうっすいパンツを購入
④VANSの白いスニーカーを購入
⑤グラニフのTシャツ
で、結果はもう完璧に役満量産型男子大学生。
完全勝利。
あと今更
「こいつの顔めちゃくちゃ好みオブザイヤー2018だな?」と思った。
あ、転職の内定が出たので支援のお礼にポールスミスかダニエルウェリントンの時計をあげるか……と思った。