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Yが今日から泊まりがけで出掛けている。
3泊4日、Y宅にミシンがある関係上Yの家の合鍵を預かって1人でいる状態だ。
サークルの合宿だそうだが、大量のギターの2弦とフラフープ、それからアルミホイルを持って意気揚々と出掛けていったが、何部に入っているのだろうか。
マルチ商法とかに引っかかっているのではないだろうか。
一方、わたしは来月から復職予定ではあるものの休職ニートなので遊び相手も平日は居らず、とても寂しい思いをしている。
友人達からは「子育て解放」とか「最近話題のママ閉店じゃん」とか散々言われるが。
Yの破天荒アホに振り回されているように見えて、実はそうでもない。
理由は2つある。
①基本的にYのやらかしはYが責任をもってリカバリーしているから。
②自分1人しか困らない場面だと基本的に私の方がアホだから。
①について。
これは私たちの考え方からきている。
Yがなんかやらかす時、わたしは腹を立てたり死ぬほど面白がったりするが基本的に何もしない。
ブログに「本日のアホ報告」をまとめるだけである。
Yもぐずぐず言いながらなんかちゃんとしている。
そんでリカバリーが済んだら特に叱ったりしない。
リカバリーするまではめちゃくちゃブツブツ言うけど。ほんとよくないごめん。
②が問題だ。
私は困るのが自分だけである場合、徹底的にアホになってしまう。
宿題とかしょっちゅう忘れてたし、ひとり暮らしの家もクソ汚かった。
Yと付き合い始め、「私がちゃんとしないとこいつは料理中に家を丸焼きにするかうっかり洗濯ものと一緒に首を吊るか風呂の水を止め忘れて溺死する」という謎の使命感から割としっかりしているだけなのだ。
だって、Yは歩きスマホしてないのに電柱にぶつかって何故か乳首を痛める男だ。
いつ死んでもおかしくない。
Yが突然死んだらめちゃくちゃ悲しいと思うけど、びっくりはしない。
余談だけど、先日福岡の中心部である天神地下街で凄い勢いで時計屋に向かおうとする彼氏らしき男性の首根っこを掴んでいる女の子がおり、謎のシンパシーを感じた。
つまり、Yがいないと私はアホなのだ。
さっき、晩ご飯を買いに財布だけ持って近所のコンビニに向かった。
途中で何を思ったかスーパーに進路変更をしてしまい、惣菜を買ったんだけど、手ぶらなのでボーーーーっとしており、何を思ったか袋を拒んで裸の惣菜を抱き締めて帰る羽目になった。
そして、色とりどりの惣菜を抱いて帰っているところを高校以来の友人であるKに偶然出くわした。
Kは私を見て一言
「なんか間違い探しの間違ってる方みたいだね」と言って去っていった。
Yがいない方の私は間違っている方の存在らしいので、とにかくはやく帰ってきてほしい。